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性格を表す十二運1

陰陽五行の世界では性格を12種類に分類する事ができます。
生まれてから、死して墓に入り無になるまでの、人の一生の様子を表していますが、その言葉そのものの意味ではありません。良い性格、悪い性格という尺度で考えるべきものではなく、どういう個性を持っていて、どう感じる人間であるのかという事を学習していくことで、現代社会の人間関係をスムーズにしていくためのヒントが隠されています。自分の中に顕著に存在している性格は、主に生れ日に60%の要素を持ち、生まれ月に30%を持っていると言われています。

下記の十二の性質は、全ての人が持っていますが、その中で特に強く出る個性が何か、自分を知り、相手を理解するための手段の一つです。
の人
卵の固い殻の中で受精卵がどんどん進化していく様に、胎の人はいつも輝かしい未来を夢見ています。 夢の中から実現できそうなものを選択する目も、しっかりと持っているのが特徴です。 成長していく事が使命なのですから、めげません。 自分の歩く道だけがはっきりと見えているのですから、何が起きてもプラス思考。

反面、人と人との間に見えない壁を作ってしまうのも得意なのですが、時々、何を考えているのか理解されない事もあります。 これは土足で踏み込まれるのを嫌うためでもあるのですが、それがお互いのマナーとしての基本的なルールにもなっているからです。 胎の人は基本的に明るい人が多く、くよくよしないのです。

それだけ上昇志向が強いのですが、人との距離感が大切な人なだけに、少し相手の気持ちに鈍感な面もあるのです。 理解してくれていると信じて進んでみたものの、後ろを振り向くと誰もいなかった。 などという事も、もしかしたらあるかもしれません。 その時に初めて現実に戻るのですが、一人で解決できるだけの気力も体力もまだ十分に備わっていない卵の状態なのですから、誰かが側で支えなければなりません。

誰もいないと思ってしまった時、ヒナは殻に閉じこもったまま固まってしまいます。 もう誰が何と言っても、元の状態に戻ってやり直すという事はできなくなってしまいます。 もし、そんな状態になってしまった卵の人がいたら、できるだけ近くで温めてあげましょう。 暖かな言葉と次の夢を探す為のお手伝いをしましょう。 今は泣いていても、誰よりも早く次への一歩を踏み出せるのも、胎の人の強みなのです。
の人
卵の中で目覚ましい早さで細胞分裂を繰り返しながら、一つの生命体が出来上がるまでが胎の状態でしたが、そこに生命を維持していく為の養分を与えられながら、じっくりと時間をかけて成長していく状態が養の人です。進化の為には、必要栄養素以外に、母体から語りかけられる言葉、温もり、息づかい、精神状態などを敏感に感じながら成長していきます。

「愛を紡ぐ人」という映画がありましたが、 養の人はまさにそういう人。 人との関係性において、愛を繋いで行く事で自分を認め相手を認め、一対一の絆を作り上げて行きます。 自分の呼吸と相手の呼吸を合わせて、はじめてその存在意義を知るという特有のプロセスを必要とします。 ですから、性急に物事を進めるという事は滅多になく、常に状況を確認しながら慎重にじっくりと進めて行くのが特徴です。愛の世界は尊いものですが、それを核として持っている人なので、心から信頼を紡いで行ける人かどうかが何よりも大切なのです。

その為、一度信頼したらどこまでも相手を信じて、尽し抜く性質を持っています。その時、はじめて自信に満ちた光り輝く様な存在感を発揮します。 しかし、時にはその濃い愛情故に相手から疎ましく思われたり、逆に相手を思うが故についつい世話を焼き過ぎたりという事も。

この人が落ち込む時というのは、「裏切り」以外にありません。心が粉々になってしまう程の心的打撃を受けてしまいます。恋愛に限らず友人、仕事、全てにおいて対峙する人間関係があります。その関係性があってこそ、生きて行く力になっていくのですから、外から受ける印象がどうであれ、内面に溢れる愛情は尊厳に値する程のものなのです。

傷ついている養の人がいたら、側に座って相手が語り始めるまで待ちましょう。じっくりと少しずつ凍っていた心が溶けるまで付合ってあげてください。安心感を得られた時、この人は再生機能を取り戻します。
長生の人
母体の中で様々な栄養をもらいながら成長し、いよいよこの世に生まれ出た状態が長生の人です。それまで守られていた母体から離れて、一人で自立する勢いと力、伸びやかさを持っている事が特徴です。生まれたままの姿で、目の前にある事を一つ一つ自分の五感で体感し、自分のものにしていきます。

長生の人は、「秤(はかり)」という道具を生まれながらに持ち、身体的なバランスや、人との間のバランスを取る事が上手な人が多いのも特徴です。常にそのバランスを保ちながら、自分の歩む方向性や言葉を選択していくので、人や物事の調和を何よりも大切にします。また長生の言葉通り、古くは長生きするという意味にも捉えられる程、心身の健康にも気を配る人が多いのです。

伸びやかさと明るさ、行動力に恵まれて、自分の歩む方向性に対して調和を取りながら物事を進めて行く人ですが、そのバランス感覚も、過ぎると人に与える印象も変わったものになり、心が伴わない損得だけが映る事になりかねません。瞬発力は高いのですが、それを維持して行くには、まだまだ自分一人では体力不足な為、寄りかかれる人や場所が必要なのです。そのバランスが崩れたり、流れが強過ぎて行動が取れなくなると、長生の人の思考は止まってしまいます。

落ち着きを失ってしまった長生の人がいたら、それは秤を失ってしまう程の、突発的な何かが起きた時と察してあげましょう。少し高い位置から冷静で客観的な意見として話してあげてください。自分のいる位置から離れて全体を見渡せる様になった時、長生の人はその秤を取りもどし、自らバランスを取れる様になるでしょう。
沐浴の人
生まれ出た赤ちゃんが、自分の生命体以外のものに触れ、未知の世界を身体全体で体験していく状態が沐浴の人です。産湯につかる事を意味した言葉でもありますが、全て自分以外のものとの初めてのふれあいを意味していますから、好奇心旺盛。見るもの、触れるものが目新しく、次から次に興味が溢れてきます。

沐浴の人は自分の人生に目標を持っています。その目標を確実に達成する為にはどうしたら良いのか、何をすべきなのかを素早く判断し、実行に移すパワーがあります。飲み込みの早さはピカイチ。普通にしていても頭の中は緻密な計算力が働いています。

行動力と精神力の強さが武器であり、どんなに高く厚い壁でも、必ず乗り越えて行こうとする意欲と行動力は、この人の最大の魅力ですが、猪突猛進すると思わぬ出来事に発展する危うさも持ち合わせています。自分の価値観や目的を真っすぐに進んで行く事はすばらしい事なのですが、全体を見渡す余裕を失ってしまうと、攻めたつもりが足下をすくわれる事に繋がる不安定さも秘めています。

パワーのある沐浴の人が元気を失っていたら、それは歩むべき目的地を見失ってしまった時。守るべき自分の城を失ってしまう事は、この人から明るさを失い、現実社会を彷徨い続ける事になりかねません。そんな時は、どんどん外に連れ出してあげましょう。いろんなものを五感で体験する事で、新たな目的地が見つかり、気がつくと輝く瞳が戻っているはずです。
冠帯の人
受胎から始まってこの世に生を受け、沐浴で様々な体験を通して自己の成長を経て来た段階から、いよいよ他者との関わりを通して、個人生活から社会生活へと突入する段階が冠帯の人です。冠を付けるという意味でもあり王様や女王、現代に置換えると成人式や卒業を意味している状態です。これまで自分だけの事を考えていけば良かった世界から、ここから大人としての自覚が芽生え始めます。

冠帯の人は他者との関わりの中で、自己を意識し、時代の流れを察知するアンテナを持っています。抜群の社交術と他者との関わり合いの中から、新しいもの、興味のあるものを探し出し、現代の流れにいち早く対応しながら自分らしいスタイルを作り上げる事が上手です。大人としてのマナーや人との調和を大切にするため、どんな時でもTPOを考えます。色彩感覚や美的感覚にも優れているため、おしゃれな人が多く、輝くような笑顔がチャームポイント。何となく憎めない人が多い印象を受けます。

社会人としてのマナーを大切にする事は、冠帯の人にとっては大切な価値観ですが、まだまだ大人になりきれない不安定さも持ち合わせています。そのため、内面には子供時代の強い自我があります。実社会ではそれを見せまいとするプライドの高さがあり、周囲の状況を見て、自分独自の判断で進めた事が、実際には肝心な点が抜けていたり、細やかな作業や綿密な計画性には危うさも秘めています。このアンバランスさは独特のチャームポイントになっているとも言えます。

明るく社交的な冠帯の人が人前で怒りをあらわにしていたら、それはプライドをひどく傷つけられた時。人としてのマナーを守らずに急所を突いてくるような人に対しては、猛然と怒り内面の自我が爆発するのです。しかし、この怒りの感情は実は深く傷つけられた証。そんな時は、とびっきりお洒落なレストランや日常から遠い世界へ連れ出しましょう。美しいもの、目新しい刺激を前に、その状況に誰よりも馴染み、いつのまにか周囲からの笑顔をも引き出せているでしょう。何しろ、自ら輝く王様(女王)なのですから。
建禄の人
冠帯で社会人デビューを果たし、他者との関わりを学びながら実社会の荒波を体験した後、自分の価値を自他ともに認めてもらい、更に一段上を目指す状態が建禄の人です。禄とは福禄、成果物、権利などを意味した言葉ですが、それを建立する時期。過去の経験を踏み台に、自己の確たる足場を固め、相応しい立ち場を手に入れるという野心が芽生えます。

建禄の人は、上昇志向が強く、個人生活よりも社会生活に重点をおき、そこにいる自分の価値を認めてもらう事を求めます。男女を問わず、男前な一人前の大人としての力量や度量を持ち合わせていますから、自分だけでなく、周囲の力量に応じて任すという事ができる人です。相手を信じる力、自分を信じる力、そして結果を出すだけの知識も社会性も持ち合わせている、一国一城の主たる風格があります。

自分の価値を認められ、ふさわしい立ち場にいてこそ、建禄の人は堂々たる姿勢の中に謙遜の美学を見せる様になります。人よりも一段上にいるのですから、自分の弱さや精神状態を人に見せる事はありません。一段下がってその人の目線で話をしたり、意見をする事は少ないのです。誰にも隙を見せられず、また認められない環境下では、力の出し惜しみをしてしまう皮肉屋の一面が出る事も。

いつも堂々たる風格の建禄の人が、ニヒルな表情でブラックジョーク言ったり、短い言葉で捨て台詞を吐いたりしたら、それは穏やかな表情とは裏腹に不満の感情が渦巻いている時。自分の内面を知られる事を嫌がる人ですが、こんな瞬間があったら、何はともあれ、この人の人間性や社会的力量を褒めてあげて下さい。自分はちゃんと認められているのだという事が確認できると、あるべき立場に再び君臨できるでしょう。たとえ表面で否定しても、心の中は大輪のひまわりが咲いている様な心境にいる筈ですから。